僕も仲間だろ?

松浦のあれこれ、書いてます。

対劇を終えました。

企画者である佐々木龍一さんに声をかけたあの日から3ヶ月が立ち、僕は上演を終えた。帰札して、2作目だ。

関係する人間も往々にして変化し、僕は全く新しく会う人とこの劇を作ることにした。いや、作らざるを得なかった、といえる。どんな状況にせよ、彼等と出会ったからこそ、出来た劇になった。そうしたかった。それが良かったとか、悪かったではなく、そうなるに尽きる。そこに、屈託はない。

難しいトライだった。企画側を初め、僕たちを初め、闇の中を歩いた。闇の中を歩かなければ、どんな結果も生まれ得ない。僕たちは、数々の間違いを犯したはずだ。しかし、そこにネガティブになってはいけない。面白い劇を追求するための試行錯誤がそこにあった。舞台は必ず終わるが、まだ生きてるし、これからも生きねばいけない。生きてるなら、その先がある。

作劇や演出に関して、多くのヒントを貰った。
伊勢川明久(Road of 座)、岩田知紘(熱濃硫酸906)、大橋拓真(yhs)など、若い気鋭の目線に晒されて、より複数の視点に触れることが出来た。

そして、東京から中村葵(劇団コチョウカンケイ)がやってきた。度々喧嘩をしながらも、劇について深く模索しあった朋友であることは間違いない。過去に僕らはさっぽろで、劇についてああだこうだと言い合った。向こうでも、ああだこうだと言い合った。再びここで、ああだこうだと言い合った。あらゆる時間が結びついて、静かに、劇的に、ポリフォニーがあった、かもしれない。

そんな2018年、夏。

劇の目撃者となった、または目撃せずとも気に留めてくれた全ての人に、敬意と感謝を表したい。素っ気ない褒めそやし、中傷よりも、創造的な称賛、批判が僕は好きだ。果たして見分けがついてるのかどうか、半信半疑だけれど。また、名付けようのない混沌へと、そして再チャレンジについて、肉体を切り替えていきたい。

皆さま、本当にありがとうございました。

深くここに敬意を表し、また次のステップへ。